いけないの、しってても。
暗いトンネルの向こうに、光が見えている。
そのほんの一筋の光は、希望を表しているようにも感じた。
小さな村の、たった一つの出入口であるトンネルの目の前で、
「野々村優人(ののむらゆうと)」は空想世界の絵を描いていた。
光が届かないくらい遠い海の底に住む、人魚の女の子の画。
その日は、ふと顔をあげると目の前に彼女が――
キャンバスの中と同じ、彼女がいた。
小さく、狭く、閉じた、絵本の中のような、その場所に。
そしてその村―珠里村(たまさとむら)―も優人も、
その「真澄(ますみ)あい」という新しい住人を受け入れた。
――光に手を伸ばし、それを辿るようにして、着いた場所で。
※メーカーによる説明です。
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